「声ぢからトレーニング」の一例

心・呼吸・身体を等しく磨き、本来の声を獲得しよう

●「声ぢからトレーニング」は、声の持つ原始的な生命エネルギーに着目したオリジナルメソッドを活用した発声のレッスンです。一般的なヴォイストレーニングと異なります。

●心(マインドフルネス瞑想)・呼吸・身体(声帯含む)がトライアングルの関係性になるよう等しく磨くことで、その方が持つ本来の声を出せるようになります。

●社会人からご高齢の方まで、アーティストや発声に悩んでいる方などのすべての方が声ぢからを磨けるレッスンを行っています。参加後は、すぐに効果を実感できるでしょう。

【呼吸トレーニング】「ふぁー」の呼吸

息を深く吸い込んで、腕を大きく広げて吐きましょう。最初は両手で正面に、次は片手で左へ右へ、最後に両手で上に勢いよく。身体を開きながら行うと、深い呼吸の訓練になります。

▼方法
1. 息を深く吸い、正面に息を吐きながら「ふぁー」
2. 左側に「ふぁー」
3. 右側を同時に拡げて「ふわぁー」
4. しっかり吸い溜めて
5. 一気に息を吐きながら「うぉーっ」

▼チェックポイント
・右側に手を大きく開き、胸部・ろっ骨を拡げながら「ふぁー」と発声
・手はやわらかく
・目はキラキラしているか
・最後は勝負どき。丹田に力を入れよう

【発声トレーニング】ホエザルの「ホッ」

ホエザルのように大きく高い声で「ホッ!」「ホァ!」と叫びます。恥ずかしがっていてはいけません。頭の上から声が突き抜けるような発声を心がけてください。思い切って声を出すとおもしろいですよ。

▼方法
2人組になって、交互にジャンプしながら「ホッ」
※自然と笑顔が生まれます。
※ジャンプできない方は、座ったままでもOKです。

▼チェックポイント
・まるでホエザルのように高音で声を発し、頭頂部を響かせられているか
・身体の楽器化(声を響かせる身体)で、感覚を会得できているか
・心身ともにほぐれ、あたたかくなっているか

【発声トレーニング】相撲の「ハア」

力士のように腰を落とし、手を突き出しながら気合の入った声を出します。腰を落とすことで、自然と丹田にも力が入ります。

▼方法
1. 右手と右足を一歩前に踏み出しながら「ハッ」
2. 左手と左足を一歩前に踏み出しながら「ハッ」
3. それを交互に繰り返す

▼チェックポイント
・丹田に力を込めて、腹の底から声を出せているか
・低く力強い声を出せているか
・声を出しっぱなしではなく、ピシッと止めること
・足はナンバ歩きの要領で、右手と右足、左手と左足を一緒に前に出せているか
・ゆっくり落ち着いてやりましょう

【発声の実践】いろは斉唱

抑揚を大きくつけて読む、高い声や低い声で読む、早口で読む、極端にゆっくりと読むなど…。さまざまなアプローチを試しながら、朗々と読んでみましょう。

▼台詞
いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせすん

▼チェックポイント
・いろは歌を自分なりに発声し、声の出し方のイメージをつかむことができているか
・よく響くよう、また聴きやすいよう、日本語の発音に工夫を凝らしているか